がんは進行度によって、ステージ0からステージⅣまでの5段階に分類されます。
この判定は、がんの大きさ・周辺のリンパ節への転移の有無・他の臓器への転移の有無といったTNM分類によって行われます。
この中でステージⅠは、「がんが上皮層を突き破っているが、筋肉の層にとどまっていて、リンパ節への転移がない」という状態です。
ステージ0が「がん細胞が上皮内にとどまっていて、リンパ節への転移もない」という状態ですので、初期段階であるといえます。
そのため治療も、比較的軽いもので対応できます。
例えば大腸がんの場合では、内視鏡手術で十分です。
ただしステージⅠといっても、周辺組織に深く広がっていれば、外科手術や抗がん剤治療、放射線治療などが必要となります。