あの武将も患っていた!?戦国時代から存在していた「ガン」とは

がんとは細胞の設計図と呼べる遺伝子に傷が付き、傷ついた細胞が増殖し続けやがて死に至る恐ろしい病気です。

胃粘膜の上皮から発生し、自覚症状は腹痛や食欲不振の胃癌にかかっていたのではないかとされる戦国武将に、我慢に我慢を重ねついには征夷大将軍となり天下をおさめた徳川家康です。

胃がんの自覚症状である腹痛、食欲不振、更には腹部にしこりもありました。

現在では胃がんと診断されますが、家康は寄生虫であるサナダムシが原因だとし万病円という下剤を飲み続けました。

伊達男の語源となった伊達政宗は食道がんを患いました。

食べ物が飲み込めなくなりすぐに吐いてしまい、腹部にしこりができ腹水が相当溜まってしまいました。

そんな状況でしたが、徳川家光が見舞いに来ると行水をして出迎えました。

がんはいつからあった?古代ギリシャやエジプトから続く闘病の記録

英語のがんという名前の由来というのは、ギリシャ語から来ていると言われています。

日本語で訳すると蟹座という単語なのですが、これには理由があって乳がんの箇所が蟹の甲羅や足に見えるということや、切り取ったがんが転移していく時の様子が、蟹に似ているようだからです。

このような命名をしたのが、ギリシャの紀元前460年から370年頃に有名だったヒポクラテスというギリシャの医師です。

いつからこのような病気があったのかという事がわかるのは、エジプトのミイラからも分かっていて、多くのミイラを調べてみても、当時からがんを発症してしまうと苦しむだけでなく、そこから長く生きることが出来ないということが記録されています。

ローン返済中にがんになったら?事前に確認したいポイントをチェック!

がんなどの大病を患ってしまうと、症状によっては仕事の休業を余儀なくされ、その間の収入が大きく減少してしまいます。

もし、がんを患った時期が住宅ローンの返済期間中だった場合、減収によって返済金の存在が家計の大きな負担となる可能性があります。

このような事態に備えておきたいのであれば、まず団体信用生命保険に加入済みかどうかを確認しましょう。

この保険に加入していれば、返済を終えられないまま亡くなってしまったとしても保険金から残りのローンが支払われます。

また、組んだ住宅ローンが疾病保障つきのものであれば、がんと診断された後に手続きをとればローンの残高がゼロもしくは大幅に減額される場合があるので、保障内容を確認しておきましょう。

団体信用生命保険に未加入で、住宅ローンに疾病保障がない場合は、がんが対象疾病に含まれている生命保険や健康保険組合の傷病手当金などで高額になる治療費をカバーすることになります。

人にうつる?がんのウワサを専門家に確かめてみた

がんがうつるという噂がありますが、もちろんそんなことはありません。

がんは正常な細胞が異形細胞になり無制限に増殖するという病気だからです。

臓器移植をすると拒絶反応が起きることを想起すれば、何らかの経路で他人のガン細胞が侵入してきても免疫機能で排除されるであろうことは想像することができるでしょう。

ただし一部のがんでは、長期間にわたるウイルス感染が引き金になることが知られています。

九州南部で感染者が多い成人T細胞白血病ウイルスや肝がんの原因となるC型肝炎ウイルスなどです。

これらはいずれも性行為や輸血などを通じて、他人に感染が拡大するリスクがあります。

つまり一部のがんの原因となる感染症はうつることがあります。

温めNG?がんのウワサを専門家に確かめてみた

「がんは温めてはいけない」というウワサを聞いた人も多いのではないでしょうか。

とはいうものの、寒い時季は身体を積極的に温めたいところですので、ウワサの真偽が気になるところです。

そんながんを温めてはいけないというウワサについて、温熱療法を行う医療機関の専門家はまったく逆の見解を示しています。

人の体の中の免疫細胞が最も活発に活動するのは体温が37度くらいで、体温が低い人ほど免疫細胞の働きは鈍くなります。

体温が低いと血流も悪くなり、末端まで血液が行き届かなくなります。

その結果、代謝や抗酸化機能も停滞し、結果としてがん細胞を退治する免疫細胞が弱くなってしまうのです。

がんを防止するには温めてはいけないどころか、体の外から積極的に温め、手足などの末端が冷えないようにする必要がります。

温めてはいけないというウワサは単なるデマと考え、冷えから体をしっかりと守ることが大事です。

甘いものはNG?がんのウワサを専門家に確かめてみた

がんにはしばしば、「これをしてはいけない」といったウワサが聞かれます。

これは、がんになる原因には様々な要因があり、何が原因でがんを発症するかが分かっていないためと言っていいでしょう。

医療技術の進歩により不治の病ではなくなったものの、未だに発症を抑えられない状況からそのメカニズムが分かっていないのは明らかです。

そんながんに関するウワサの中に、甘いものを食べるのはNGだと聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

このウワサに関しては、真偽のほどは半々といったところです。

というのも、肥満はがんの原因の一つだからです。

甘いものを食べ過ぎれば当然体重が増えますので、肥満というリスクがあがります。

これが、甘いものはNGと言われる一番の根拠です。

2人に1人は発症?がんのウワサを専門家に確かめてみた

がんは日本人の死亡率が一番高い死因で、日本人の3人に1人はがんによってなくなっています。

男性と女性でも発症率は違いますが、男女両方で考えると2人に1人の割合で日本人はがんを発症します。

種類も様々なので個別に分けて考えると50%も確率はありませんが、全ての種類を含めて考えた時は50%の発症率になります。

がんの発症は遺伝子的な関係性もあるので、意図的に発症率をコントロールできるものではありません。

ただし生活習慣を見直す事で、確率を下げる事はできます。

がんの発症率を高めるとされる事は様々ありますが、まずは食生活を整えたり、喫煙や飲酒など発症率が上がるとされる事を控えるだけでも発症率を下げる事が可能です。

食べ物の焦げが原因に?がんのウワサを専門家に確かめてみた

「食べ物の焦げた部分を食べるとがんになる」という俗説が、世間には広まっています。

それはただのウワサなのか、それとも真実なのかを専門家に確かめてみると、真実という答えが返ってくるでしょう。

というのは、焦げの中にはわずかですが発がん性物質が含まれているので、それが原因で発症する可能性があるからです。

ただし、その発ガン性物質というのは、体に影響を与える量になるまで何十年も同じものを食べ続けなければいけません。

つまり、焦げた食べ物をたまに食べるくらいで、そんなに心配することはありません。

念の為、がんになるリスクを低くしたいならば、いろいろな種類の食べ物を食べましょう。

また、がんを抑制するビタミンCやビタミンAといった栄養を積極的に摂取しておければ、焦げにふくまれる発ガン性物質の働きを抑えられます。

白血病ってがんなの?「血液が罹患するがん」とは

ガンと言えば腫瘍を形成する固形がんが一般的ですが、血液がんというカテゴリーも存在します。

それが白血病、血液を構成する細胞の一部が異常化することが特徴です。

正常な血液では白血球などの細胞は、幼い細胞から成熟して(分化)、それぞれの機能を発揮する段階まで成長します。

ところがこの成長過程に異常が起きると、幼く十分に成長することのない異常細胞(芽球)が血液中で増殖するようになるわけです。

これが急性白血病の発症です。

白血球は免疫機能の主軸を担うので、感染症にかかりやすくなったり相対的に血小板などが減少するため、身体のあちこちで出血しやすくなるなど多彩な症状を呈するようになり、適切な治療をうけないと生命にかかわる事態まで展開していきます。

がんの「ステージ」って?進行度と症状について詳しく解説

「がん」は、病状の状況に応じてステージと呼ばれる進行状況が判定されます。

ごく初期の段階であるステージ0から、最も悪化した状態であるステージ4の5段階に分類されており、それぞれの状態は「がん」の腫瘍がどの程度まで広がっているかが主な判断基準となります。

上皮細胞内に留まっている状態でリンパ節への転移がない段階は0とされ、それよりも少し広がっているものの筋肉層で留まりリンパ節への転移がない段階が1とされます。

これらは比較的症状は軽く、治療によって完治させることができる可能性も高くなります。

「がん」の腫瘍が筋肉層を超えて浸潤しているかリンパ節への転移が若干認められる状況が2、更に進行した状況のステージ3、他臓器への転移が見られる状況がステージ4とされます。