がんがうつるという噂がありますが、もちろんそんなことはありません。
がんは正常な細胞が異形細胞になり無制限に増殖するという病気だからです。
臓器移植をすると拒絶反応が起きることを想起すれば、何らかの経路で他人のガン細胞が侵入してきても免疫機能で排除されるであろうことは想像することができるでしょう。
ただし一部のがんでは、長期間にわたるウイルス感染が引き金になることが知られています。
九州南部で感染者が多い成人T細胞白血病ウイルスや肝がんの原因となるC型肝炎ウイルスなどです。
これらはいずれも性行為や輸血などを通じて、他人に感染が拡大するリスクがあります。
つまり一部のがんの原因となる感染症はうつることがあります。